エトポシド 
                               
 

抗がん剤治療と副作用のすべて

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エトポシド・抗がん剤の概要

          分類-植物アルカロイド
商品名            製造販売
ベプシド/ベプシドS   ブリストル・マイヤーズ
ラステッド/ラステッドS 日本化薬
       
   
             

抗がん剤エトポシドは植物アルカロイド分類され,小細胞肺がん,悪性リンパ腫などの治療に使用される薬剤です。

北アメリカのメギ科の植物の根から抽出した成分結晶性成分であるポドフィロトキシンを原料として,1966年にスイスの製薬会社によって合成に成功しました。

この薬剤はDNA合成期,細胞分裂準備期において,酵素トポイソメラーゼに作用し,DNAの結合を阻害し,細胞分裂を停止させ,抗腫瘍効果を発揮します。

したがって,植物アルカロイドに分類されるながらも,その作用からトポイソメラーゼ阻害薬とも呼ばれています。

小細胞肺がんの化学療法では,シスプラチンと併用するPE療法において,また,精巣腫瘍ではシスプラチンとブレオマイシンと併用するBEP療法において使用されます。


代表的な治療法として,悪性胸膜中皮腫には,CDDP+MTA療法(シスプラチン+ペメトレキセドナトリウム)が,非小細胞がんにはCDDP+MTA療法(シスプラチン+ペメトレキセドナトリウム)があります。

ただし,重い副作用の発現を軽減するため,葉酸とビタミンB12を投与する必要があります。

一方,非小細胞肺がん全体では,ペメトレキセドとシスプラチンの併用とゲムシタビンとシスプラチンの併用とを比較した外国の臨床試験の結果に差はありませんでした。

しかし組織型別の生存期間では、非小細胞肺がんの中で,非扁平上皮がんでペメトレキセドとシスプラチンの併用のほうが生存期間が延長されたという結果が報告されています。



エトポシドの治療対象となるがんの種類

   

精巣腫瘍に対するBEP療法(ブレオマイシン+エトポシド+シスプラチン),小細胞肺がんに対するPE療法(シスプラチン+エトポシド)は標準治療として確立しています。

日本では,進展型の小細胞肺がんに対して,シスプラチンとイリノテカンの併用療法も標準治療として使用されています。

特に,イリノテカンによる副作用リスクが高い症例では,PE療法が適応となります。

難治性の小細胞肺がんにおいて


小細胞がん,悪性リンパ腫,急性白血病,精巣腫瘍,膀胱がん,絨毛がん,子宮頸がん,がん化学療法後に増悪した卵巣がん



 

投与法

 

注射剤と経口投与のカプセル剤とがあり,注射剤は静脈投与で時間をかけて投与します。

急速静脈内投与により一過性血圧低下や不整脈が報告されているため,ため30 ~ 60分かけてゆっくり点滴することが必要です。

血圧低下等があらわれた場合には投与を中止しする必要があります。

エトポシドは細胞周期のS期後半から,G2期にある細胞に対して作用するため,殺細胞作用は薬物濃度とともに作用時間に依存して増強します。

そのため,通常は複数日に分割して投与されます。



小細胞肺がんには,通常成人1日175~200mgを5日間連続経口投与し,3週間休薬します。これを1コースとして投与を繰り返します。


悪性リンパ腫においては,A法(成人1日175~200mgを5日間連続経口投与し,3週間休薬する。)か,B法(成人1日50mgを21日間連続経口投与し,1~2週間休薬する。)のどちらかの選択となります。どちらかを1コースとして,投与を繰り返します。


子宮頸癌には成人1日50mgを21日間連続経口投与し,1~2週間休薬します。これを1クールとし,投与を繰り返します。


卵巣癌には,通常成人1日50mg/m2を21日間連続経口服用し,1週間休薬する。これを1クールとし,投与を繰り返します。



 

エトポシドの主な副作用

   

よくみられる副作用として,吐き気・嘔吐,下痢,口内炎,脱毛などがあります。また,投与後すぐに,アレルギ一反応が現れることがあります。


この抗がん剤治療では白血球減少や貧血,血小板減少などの骨髄抑制がよくみられます。

ショック。アナフィラキシー様症状がみられることもあり,指の爪,粘膜が青紫色になるチアノーゼ,呼吸困難,血圧低下には注意する必要があります。

そのほか,多くはありませんが,間質性肺炎など重い肺障害や,肝中心静脈閉塞症が起こり,腹水がたまることもあります

本薬剤投与により,二次性白血病になることもあり,この場合治癒は困難です。



  使用上の注意     

骨髄抑制が出やすい抗がん剤なので,それによる感染症に注意する必要があり,手洗い,うがいマスクの着用などが必要です。

点滴中に,薬が血管外に漏れると,皮膚に炎症を起こしたり,潰瘍ができる可能性もありますので,点滴中は安静をこころがけてください。

骨髄抑制のある人や本剤の成分で,重い過敏症を起こしたことのある人は使用できません。

重い副作用があらわれることがあるので,頻回に血液検査,肝機能,腎機能検査を受ける必要があります。

妊娠中または妊娠の可能性がある人は使用を避け,授乳は中止してください。 




       
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