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ソブゾキサン・抗がん剤の概要
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分類- 植物アルカロイド |
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ソブゾキサンはビスジオキソピペラジン誘導体であり,悪性リンパ腫や成人T細胞白血病リンパ腫の治療に使用される抗がん剤であり,日本で開発され,1994年に承認されています。
この抗がん剤はかつてイギリスで使用されていた抗がん剤ラゾキサンに類似しています。
現在,ラゾキサンは使用されていませんが,ソブゾキサンは日本のみで使用されるローカルドラッグです。
酵素トポイソメラーゼⅡと複合体を形成し,DNAの再結合を阻害することで,がん細胞の増殖を抑えます
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治療対象となるがんの種類
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悪性リンパ腫や成人T細胞白血病
特に成人T細胞白血病は,免疫力が大きく低下するため,適応できる数少ない抗がん剤の一つです。
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投与法
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経口タイプの細粒剤です。1日の投与量を1~2回に分け,5日間連続して服用します。
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ソブゾキサンの主な副作用
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主な副作用は白血球減少や赤血球減少,血小板減少などの骨髄抑制で,それによる感染症や貧血,出血傾向には注意が必要です。
投与開始時には,頻繁に血液検査などを行ない,骨髄抑制の程度に注意する必要があります。
脱毛や吐き気・嘔吐,下痢,口内炎,食欲不振なども,比較的よくみられる副作用です。
また肝機能障害障害や間質性肺炎が起こることもあります。
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使用上の注意 |
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骨髄抑制になると,感染症や出血傾向などがみられますので,十分注意してください。
また,たんがでない乾いたせきが続いたり,発熱や呼吸困難がみられた場合には,間質性肺炎の可能性がありますので,医師に報告しましょう。
本剤の成分で重い過敏症を起こしたことのある人は使用できません。
他の抗がん剤や放射線療法と併用した場合,副作用があらわれることがあります。
動物実験で,小児への毒性が報告されているので、妊娠中または妊娠の可能性がある人は医師に相談してください。また,授乳は中止してください。
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