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ビンデシン・抗がん剤の概要
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分類- 植物アルカロイド |
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抗がん剤ビンデシン(フィルデシン)は白血病,悪性リンパ腫,肺がん,食道がんの治療に使用される薬剤です。
この薬剤は紡錘体の形成及び微小管の脱重合を阻害することにより細胞分裂を阻害し,がん細胞を死滅させると考えられています。
ビンデシンは1972年にアメリカのイーライリリー社で開発された抗悪性腫瘍注射用製剤で,キョウチクトウ科のニチニチソウから抽出した天然化合物のビンブラスチンをもとに半合成してつくられています。
副作用として,骨髄抑制と末梢神経障害が強く,特に末梢神経障害は日常生活に障害をきたすため,注意が必要です。
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治療対象となるがんの種類
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ステージⅢの切除不能な非小細胞肺がんに対して,マイトマイシンCおよびシスプラチンとの併用(MVP療法)で,放射線治療との併用治療がおこなわれます。
ただし,最近では,白金製剤(シスプラチン,カルボプラチン)と第3世代の抗がん剤(パクリタキセル,ゲムシタビン,ビノレルビン,イリノテカン,ドセタキセル,ペメトレキセド,TS−1)を併用する抗がん剤治療が主流になり,使用頻度は少なくなっています。
また,成人T細胞性白血病/リンパ腫で用いられるVCAP-AMP-VECP療法においてもビンデシンが用いられます。
CHOP14療法に比較し完全寛解率・全生存率において治療効果が優れるものの,毒性が非常に強度であるため,適応については慎重な判断が必要とされています。
急性白血病,慢性骨髄性白血病の急性転化,悪性リン腫,肺がん,食道がん
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投与法
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白色の粉末状注射剤で,成人では通常,1週間おきに投与します。
白血病・悪性リンパ種に使用される量と固形がんに使用される量は異なります。
ビンデシンの過量投与により,重篤あるいは致死的な結果をもたらすとの報告)があるため,投与量の決定及び投与には慎重に行う必要があります。
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ビンデシンンの主な副作用
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ビンデシンはビンカアルカロイド系の抗がん剤の特徴でもある神経障害がよくみられます。
そのため,手足のしびれ,感覚異常,筋肉痛,深部腱反射低下,排尿障害などがみられるため,歩行などの日常生活動作での変化に気を付けるよ引こしましょう。
その他の副作用としては,脱毛,吐き気・嘔吐,発疹,倦怠感,白血球減少などの骨髄抑制もよくみられます。
重大な副作用として,間質性肺炎,心筋梗塞,脳梗塞などが報告されています。
まれに消化管蠕動障害からイレウスを生じることもあるため,便秘傾向など排泄に関しても注意が必要です。
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使用上の注意 |
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肝機能障害がある場合には減量が必要とされているため,事前の既往症などの把握が大切なので,事前に申告しましょう。
また,腎機能障害がある人には慎重に投与することが必要です。
この抗がん剤は重い末梢神経障害や筋障害が起こることがあるので,定期的に末梢神経伝達速度検査,握力測定,知覚検査などをおこなう必要があります。
また,骨髄抑制が重症化する場合もあるので,血液検査,尿検査,肝・腎機能検査などを定期的に実施する必要があります。
点滴中に薬が血管からもれ,皮膚と接触すると,重い潰瘍を起こすことが多いので,点滴中はなるべく安静を保ちましょう。
シスプラチンなどのプラチナ製剤との併用では神経系の副作用が増強することがあり,マイトマイシンCとの併用では呼吸困難や気管支けいれんなどが発症しやすくなります。
抗真菌剤イトラコナゾールや抗てんかん薬のフエニトインとの併用でも副作用が増強するおそれがあります。
本薬剤と他の抗がん剤の併用により,急性白血病,骨髄異形性症候群(MDS)が発生したという報告があります。
海外では,ビンカアルカロイドの髄腔内投与で死亡例の報告があることから,静脈内注射にのみ使用することとなっています。
投与中は便秘予防のために,水分を多めにとり,繊維質のものを多めにとることが大切です。
妊娠中の女性は原則として使用できません。授乳は中止してください。
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