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ベンダムスチン・抗がん剤の概要 |
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分類-アルキル化剤
商品名 トレアキシン 製造販売 シンバイオ製薬/エーザイ |
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ベンダムスチンは 1960年代初頭に旧東ドイツでつくられ,アルキル化剤のナイトロジェンマスタードの化学構造と代謝拮抗剤のプリンアナログ様化学構造を持つという特徴がある抗がん剤です。
ドイツ統一後に臨床試験が実施され,2005年ドイツで再承認されるという開発の経緯があります。
ベンダムスチンの抗がん作用は複数のメカニズムを持ち,アルキル化作用によりDNAを損傷し,p53依存性および非依存性のアポトーシス(がん細胞自死)誘導,有糸分裂期のチェックポイント阻害による分裂期崩壊誘導により,がん細胞死滅させます。
また,また,通常は,アルキル化剤を使用していると,他のアルキル化剤が効かなくなるという交差耐性がありますが、ベンダムスチンは交差耐性が少ないという特徴があります。
臨床試験では,分子標的治療薬のリツキシマブが効かない低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫患者に対する奏効率は75パーセントでした。 |
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治療対象となるがんの種類
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再発または難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫または,マントル細胞リンパ腫。
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投与法
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体表面積に合わせた量を1日1回1時間かけて点滴で,投与します。
投与を2日間連日行い、19日間休薬します。これを1クールとして,投与を繰り返し行います。
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主な副作用
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吐き気・嘔吐,食欲不振,便秘,倦怠感,発疹,発熱,静脈炎があります。
また,骨髄抑制もみられ,白血球,血小板,赤血球の減少がよく起こります。
重い副作用として,間質性肺疾患,腫瘍崩壊症候群,重い皮膚症状、アナフィラキシーショックが現れることがあります。
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使用上の注意 |
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骨髄抑制により感染症等があらわれたり,重症化する場合があり,血液検査を頻回に行う必要があります。
B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎が現われることがあります。
性腺に対する悪影響があり,子供を将来的に希望する方は医師に相談してください。。
妊婦または妊娠可能性がある場合は使用できません。
アルキル化剤等の抗がん剤による前治療を有する場合おこなった場合,本剤による治療後二次発がんが発生したとの報告があります。
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