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イホスファミド・抗がん剤の概要
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分類-アルキル化剤 |
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商品名イホマイド 製造販売ー塩野義製薬 |
イホスファミド(イホマイド)は,同じアルキル化剤のシクロフォスファミドと類似した分子構造を持つ抗がん剤です。
シクロフォスファミドに耐性を持つようになり,効果が発揮できなくなった場合にも投与が可能です。
ただし,殺傷能力はイアフォスファミドより弱く,同等の効果を得るには,何倍もの投与量が必要とされます。
この薬剤は,体内で活性化し,がん細胞のDNA二重鎖間の架橋や異常塩基対をつくることで,DNAの複製や,RNAへの転写を阻害し,がん細胞を殺傷します。
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治療対象となるがんの種類
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小細胞肺癌・子宮頸癌・骨肉腫・軟部肉腫・小児の固形癌(他の抗がん剤と併用して,ユーイング肉腫や横紋筋肉腫,神経芽腫,腎芽腫等に適応)肺細胞腫
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投与法
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静脈による点滴で3〜5日投与
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主な副作用
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急性腎不全や出血性膀胱炎を起こしやすいという特徴があります。
急性腎不全では,尿が出にくくなったり,むくみを生じ,出血性膀胱炎では,排尿痛や頻尿などがみられます。
その他の副作用としては,骨髄抑制,悪心・嘔吐,食欲不振,脱毛,倦怠感,不整脈,意識障害などがみられます。
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使用上の注意 |
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代謝拮抗剤ペントスタチンとの併用で,心毒性になる場合があります。
出血性膀胱炎の予防藥としてメスナが併用されますが,脳症があらわれることがあります。
また,出血性膀胱炎の予防対策としては,水分の十分な補給による泌尿量を増加させることが必要です。
発熱,せき,呼吸困難などは,間質性肺炎の前兆の場合もあり,このような症状がみられた場合には,すぐに医師に相談してください。
バルビツール酸誘導体,フェノチアジン誘導体,三環系抗うつ薬,交感神経興奮薬との併用はこれらの薬剤の作用が増強されてしまう可能性があります。
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