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ニムスチン・抗がん剤の概要
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分類-アルキル化剤 |
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商品名 ニドラン 製造販売 三共製薬 |
ニムスチン(ニドラン)は,国内で開発されたニトロソウレア系の抗がん剤です。
この薬剤はDNAだけでなく,タンパク質に対する作用もあり,広義のアルキル化剤として分類されています。
この薬剤は特に,分子量が小さく,他の抗がん剤では通れない血液脳関門も,通過して脳内に入れるという特徴があります。
したがって,ニムスチンは脳腫瘍の治療に使用できる数少ない治療薬の一つといえます。
ニムスチンの他には,同じニトロソウレア系のラニムスチンやプロカルバジンなどが脳腫瘍の治療には使用されています。
米国では,国内では未承認の同じニトロソウレア系のカルムスチンやロムスチンなどが脳腫瘍の治療に使用されています。
この薬剤は米国で開発された上記の薬剤をヒントに開発されたもので,取り扱いも容易とされています。
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治療対象となるがんの種類
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脳腫瘍によく使用されますが,その他,悪性リンパ腫や慢性白血病,胃癌,大腸癌,肝臓癌などにも使用されます。
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投与法
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静脈内または,動脈内に注射します。
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主な副作用
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特に骨髄抑制が強くあらわれるという特徴があります。
また,吐き気・嘔吐,食欲不振などの症状もみられます。
重い副作用として,間質性肺炎を引き起こすこともあります。
その他の症状として,脱毛,頭痛,倦怠感,口内炎,肝障害,腎障害などもみられます。
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使用上の注意 |
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この薬剤は投与回数が増加するにしたがい骨髄抑制が強くなるため,投与後4週間〜6週間は休薬期間が必要です。
また,治療開始から,しばらくは,毎週血液検査をおこない,骨髄抑制に注意する必要があります。
妊婦への投与は避けるべきで,授乳中の患者は授乳を中止する必要があります。
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