肺がん

   
 肺がんの抗がん剤治療         

抗がん剤治療と副作用のすべて

最新治療から副作用まで肺がんの抗がん剤治療を詳しく紹介

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肺がんの治療 

 
 
   
現在,がんの死亡者のトップは肺がんで,その後も増加し,毎年約8万人が患者となり,約7万人の人が肺がんで亡くなっています。

このがんの原因は,喫煙の影響が最も大きく,その他,排気ガス,アスベストなども原因と言われています。 

喫煙者の肺は喫煙によりダメージを受けており,肺がんの手術後は,間質性肺炎という生命にもかかわる合併症が起こりやすくなります。

したがって,喫煙者はすぐに手術ができず,2〜3週間の禁煙が必要となります。治療には禁煙は必須です。

また,肺がんの5年生存率は25〜30%といわれています。これは,胃や大腸などの消化器系のがんの5年生存率が60〜70%に対し,かなり低い数値です。

患者数は40歳代後半ごろから増加し,高齢になるほど,罹患率や死亡率も高くなっています。

 
また,このがんは,進行の早いがんでもあり,早期発見・早期治療がとても重要です。
 

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肺がんの種類
 肺がんの種類
  小細胞がん    
 肺がん   扁平上皮がん   
  非小細胞がん   
      非扁平上皮がん(腺がん・大細胞がん) 

肺がんは細胞の形により,小細胞がんとその他の非小細胞肺がんにわかれます。

小細胞がんは,文字通り細胞が小さく,肺がん全体の約15%を占めますが,肺がんの中では最も進行度や転移が速く,悪性度が高いといえます。

また,非小細胞肺がんは,扁平上皮がんと,非扁平上皮がんにわかれます。

そして,非扁平上皮がんには,腺がん大細胞がんとがあります。

非小細胞肺がんでいちばん多いのが,肺のおくにある細い気管支にできる線がんで,肺がん全体の約60%を占めています。

扁平上皮がんは喫煙者に多く,転移・進行が遅いため手術で治る可能性が高いとされています。全体の約25%を占めています。

大細胞がんの細胞は文字通り大きいものですが,増殖が速く,転移しやすいがんです。発症数は少なく,全外の5%を占めるにすぎません。
   
     
  非小細胞肺がんの病期(ステージ) 
 病期  進行度
  がんが上皮(気管支の内側)内にとどまっている
T期 3センチ以下のがんが片方の肺にとどまっている
3〜5センチのがんが片方の肺にとどまっている
3センチ以下のがんが胸膜に達している 
U期 5センチ以下のがんが,片方の肺門部のリンパ節に転移している
5〜7センチのがんが片方の肺にとどまっており,リンパ節転移がない 
5〜7センチのがんが片方の肺門部のリンパ節に転移している 
がんが7センチ以上になるか,おなじ肺葉のなかの離れたところ・胸壁・横隔膜などに広かっているが,リンパ節転移はない 
T期 片方の縦隔や気管分岐部のリンパ節に転移している
がんが胸壁・横隔膜・縦隔・おなじ肺葉や肺に広がり,おなじ側の肺門部のリンパ節にも転移している 
肺葉をでて片方の肺に広がるか,縦隔の太い血管・食道・背骨などに広かっているが,リンパ節転移はない 
反対側の肺門部や縦隔のリンパ節,鎖骨の上のリンパ節に転移がある
がんがおなじ側の肺・縦隔の太い血管・食道・背骨などに広がり,おなじ側の縦隔や気管分岐部のリンパ節に転移している 
W  反対側の肺や遠隔臓器に転移しているO胸や心臓のまわりに水がたまっている

 小細胞肺がんの病期(ステージ)
 病期  進行度
早期限局 リンパ節に転移のない限局型。まれである
限局型 がんが片側の肺・おなじ側の肺門部のリンパ節・瀬手瀚リンパ節・鎖骨の上のリンパ節にとどまっている
進展型 ほかの臓器や反対側の肺門部のリンパ節に転移している
 
   
   
       
 
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手術 


小細胞がん

 
小細胞がんは,進行速度が速いため,発見された時点ですでに他へ転移しているケースが多いがんです。

そのため手術は困難な場合が多く,手術は遠隔転移が見られないT期の患者のみしか適用されません。術後には再発予防のため抗がん剤を使用します。

小細胞がんは抗がん剤の治療効果が大きいがんであり,抗がん剤使用が治療の中心となります。



非小細胞がん

 

非小細胞肺がんの治療に対する基本的な治療法は,手術,放射線治療,抗がん剤の三大治療が中心ですが,早期がん内視鏡を使う,レーザー治療の一種である光線力学的療法(PDT)も用いられます。

また,ラジオ波治療は(RFA)肝臓がんに使用されていましたが,最近では,高齢者や手術ができない患者を対象として一部の施設で実施されています。

手術によるがん治療では病期T期〜U期が手術の対象になります。

VA期の手術適応は判断の分かれるところで,VA期で縦隔リンパ節に転移のある場合の手術適応は見解が定まっていません。VB期,W期の場合は放射線療法,抗がん剤が中心となります。




肺がんの化学放射線療法


抗がん剤と放射線を併用する化学放射線療法は,近年,肺がんにも適用されるようになってきています。

副作用は抗がん剤,放射線それぞれの単独よりも強くでるものの,効果は大きいとされています。

手術できない小細胞がんの限局型と,手術できない非小細胞がんのU期とV期にたいして実施されます。

リンパ節転移がある非小細胞がんのVA期では,手術より,からだに負担の少ない化学放射線療法が選択されるケースが多いといえます。

化学放射線療法ではシスプラチンやカルボプラチンと,他の抗がん剤との併用療法がおこなわれます。

ただし,シスプラチンは副作用として腎臓にダメージを与えることがあるため,腎臓の機能が弱っている場合には使えません。

シスプラチンを使うことができない場合にはパラプラチン+タキソールが使用されることもあります。
最近では,手術の前に,術前補助療法として,この化学放射線療法を使用する施設もみられるようになりました。

手術前に化学放射線療法を行うことで,手術中の出血を低下させることができ,腫瘍を縮小させることによる手術後の転移や再発の予防も期待できます。


化学放射線療法では,ペメトレキセド(アリムタ)とシスプラチンを併用する臨床試験が実施中で,TS‐1とシスプラチンの併用についても効果が高いという報告がでてきています。



肺がんの化学療法 



進む肺がんの個別化医療


肺がんの抗がん剤治療では,がん細胞の遺伝子変異の有無やがんのタイプによって薬剤を使い分ける個別化医療が確立してきています。

例えばゲフィチュブ(イレッサ)はEGFR(上皮成長因子受容体)を標的にした分子標的薬です。

これまでの研究の結果,EGFRの遺伝子変異がある人には有効ですが,遺伝子変異がない人に投与しても効果は期待できないことが判明しました。

現在では,バイオマーカー(薬剤の有効性を診断する代謝物質や生体の一部)を調べて効くく夕イプを確認してから,抗がん剤を投与することが一般的になっています。

さらに2012年3月には、新しいメカニズムの分子標的薬として, ALK阻害薬のクリソチニブ(ザー
コリ)も承認されました。

この抗がん剤は,ALK融合遺伝子を持つ,切除不能な進行・再発非小細胞肺がんが対象です。

このような個別化医療は,今後さらに進歩することが期待されています。



維持療法で生存期間が延長

最初の治療(初回治療)で使った抗がん剤で,副作用が比較的軽いものを,期間を決めずに効果が期待できる限り投与しつづけることを,維持(メンテナンス)療法と呼んでいます。

この維持療法は最近は血液のがんだけでなく肺がんでも,生存期間や無増悪生存期間が延長したと臨床試験の結果,相次ぎ報告され,注目されているものです。

これまで抗がん剤は,副作用の問題もあり,投薬期間が制限されていました。ところが,副作用対策の進歩などにより,継続して投与する維持療法が可能となってきたのです。

例えば,非小細胞肺がんに対する最新の国際的臨床試験(PARAMOUNT試験)の報告によれば,シスプラチン+ペメトレキセド療法を4コース実施後,維持療法としてペメトレキセド投与群とプラセボ(偽薬)投与群に分けて比較したところ,全生存期間はペメトレキセド群がプラセボ群より有意に延長しました。

従来の抗がん剤治療では,投薬期間が4コースなどと決まっており,投与後には,多くの場合,一定の休薬期間が設けられています。

これは,抗がん剤が正常細胞にもダメージを与えるため,その回復を待つことが目的です。しかし最近は,副作用対策が進歩したことなどで,副作用の管理がしやすくなり,維持療法が可能になっています。

肺がんに関しては,医療技術が進歩することで,生存期間が5年を超えることも珍しくないほどになっています。

このように,肺がんの抗がん剤治療では,治癒はできなくとも,抗がん剤を長く飲みつづけることで,がんと共存し,長期延命を目指すようになってきたのです。



よく使用される抗がん剤


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 抗がん剤の種類  薬剤名  製品名
 プラチナ製剤  シスプラチン   ブリプラチン,ランダ,プラトシン
カルボプラチン  パラプラチン
 植物アルカロイド    パクリクキセル
ドセタキセル
ビノレルビン
イリノテカン
エトポシド
タキソール 
タキソテール
 ナベルビン
カンプト,トポテシン 
ベプシド,ラステット
 代謝拮抗剤 ゲムシタビン
ペメトレキセド
ジェムザール 
アリムタ 
 抗がん性抗生物質 アムルビシン  カルセド 
 分子標的薬    ゲフィチニブ 
エルロチニブ 
ベバシズマブ
クリゾチニブ 
イレッサ 
タルセバ 
アバスチン
ザーコリ 
 

肺がんでよく使用される抗がん剤は,上記の表に示しました。

この中で,2009年に承認されたペメトレキセド(アリムタ)が普及し,最近では,初回に使用されています。

この抗がん剤では,副作用軽減のために,投与開始の1週間以上前から,葉酸とビタミンB12の投与が必要です。

分子標的薬では,ゲフィチニブ(イレッサ)が最も早く登場し,話題となりました。

がん細胞の表面にはEGFR(上皮成長因子受容体)と呼ばれるタンパクが数多く出現し,このタンパクからの信号か細胞内に伝わると,がん細胞が増殖します。

ゲフィチニブは,この信号の伝達を止めることで,がん細胞の増殖を抑制する作用があり,EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR−TKI)と呼ばれています。

ゲフィチニブが認可された当時は,統計学的に東洋人,女性,非喫煙者,腺がんという条件をもつ人が効きやすいといわれていましたが,その原因はよくわかりませんでした。

しかし,その後の研究から,ゲフィチニブの治療効果が期待できるのは、EGFRの遺伝子に変異かある人ということが明らかになりました。EGFR陽性は腺がんの半分をしめています。

2007年には同様の作用のしくみを持つエルロチニブ(タルセバ)も承認されました。

ただし,このエルロチニブはゲフィチニブと異なり,EGFRの遺伝子変異が陰性の人にも効く可能性があると期待されています。

2012年3月には,ゲフィチニブやエルロチニブとは異なる作用の分子標的薬クリゾチニブが承認されました。

これはALKチロシンキナーゼ阻害薬であり,非小細胞がんの中でALK融合遺伝子をもっている人が対象です。

EML4タンパクとALK遺伝子が融合すると,EML4−ALKタンパクが生じ,これががん細胞の増殖を促進させると考えられており,このALK融合遺伝子は非小細胞肺がんの4〜5%の人にみられます。

現在のところ,この抗がん剤の対象となるのは肺がん患者さんの約5%程度です。



非小細胞肺がんの抗がん剤

非小細胞肺がんでは,がんの特性と抗がん剤の治療効果をを予測する研究が進んでいます。

がん細胞において,細胞の増殖に関係する「上皮成長因子受容体(EGFR)」の遺伝子に変異がある場合(陽性)には分子標的薬のゲフィチニブ(イレッサ)やエルロチニブ(タルセバ)が高い確率で効果を示します。

ゲフィチニブやエルロチニブによく見られる共通の副作用として,皮疹,かゆみがあります。特ににきび様発疹はかなりの頻度で生じます。

その他,下痢,食欲不振,などの症状もみられますが,エルロチニブは扁平上皮がんでも延命効果が期待できる反面,ゲフィチニブよりも下痢は3割程度,発疹では2割程度強くでる傾向にあります。

また,両薬剤共に,生命の危険にかかわる間質性肺炎などもまれにではありますが,起こることがあり,喫煙者ではこの副作用が起こりやすく,注意が必要です。



EGFR遺伝子に変異がある場合

前述したように,がん細胞の上皮成長因子受容体(EGFR)が陽性の場合,初回治療で,ゲフィチニブあるいはエルロチニブの単独療法が選択されます。


ゲフィチニブを1次選択としない場合,プラチナ製剤(シスプラチン,カルボプラチン)と第3世代の抗がん剤と呼ばれる薬(パクリタキセル,ゲムシタビン,ビノレルビン,イリノテカン,ドセタキセル,ペメトレキセド,TS−1)を併用する治療法をおこないます。

非扁平上皮がん(腺がんと大細胞がん)では,シスプラチンとペメトレキセド(アリムタ)の併用が推奨されています。


最近の臨床試験では,腺がんにクリソチニブという分子標的薬が,劇的な効果上げていると報告されています。EML4‐ALKという遺伝子をもつ腺がんの約4%の患者にに劇的な効力を発揮しています。



EGFR遺伝子に変異がない場合

EGFRが陰性で,全身状態が良好な場合,扁平上皮がんでは,1次治療にプラチナ製剤と抗がん剤の併用療法のなかから,シスプラチン+ペメトレキセド(アリムタ)か,カルボプラチン+パクリタキセル十ベバシズマブ(アバスチン)が標準的に選ばれます。

カルボプラチンを選択した場合,副作用の末梢神経障害がでやすいという特徴があります。

2次治療,3次治療では,ドセタキセル(タキソテール)かエルロチニブ(タルセバ))の単剤療法が選ばれます。



小細胞肺がんの抗がん剤


小細胞肺がんがんは転移が早く,発見された時点で,すでに目に見えない小さながんが他に転移している可能性があるため,限局型の場合でも,化学放射線療法が採用されることが多いといえます。

限局型のうち 1期では術後に抗がん剤治療を実施します。通常4コースで,シスプラチンとイリノテカンを使用します。

手術後,化学療法をプラスすることで60〜70%の患者が完治すると報告されています。

限局型で化学放射線療法を採用する場合,照射される放射線の総量は少なめですが,短期間に集中するので効果が高いとされています。

放射線と併用する抗がん剤治療では,シスプラチン+エトポシド(ラステッド)を4コース実施します。

この小細胞がんの化学放射線療法は,原則として4コースで終了します。この初期治療で,90%以上の患者のがんが,半分以下に縮小し,完全奏功(画像診断上がん細胞がみえないこと)する場合もあります。

進展型の小細胞がんでは,シスプラチンとイリノテカンを併用する化学療法をおこないます。

ただし,シスプラチンは抗がん剤のなかで,もっとも吐き気が強くでやすいといわれ,腎臓に与えるダメージも強い薬剤です。

一方,イリノテカンも深刻な吐き気,嘔吐,下痢が出やすく,この治療法は副作用もとても強いということを覚悟しておく必要があります。

また,小細胞がんば再発率が高く,再発した場合,たアムルビシン(カルセド),プラチナ製剤とエトポシドの併用,ノギテカン(ハイカムチン)などが使われます。

小細胞がんに対する分子標的薬は開発されていません。しかし,標的になりそうな異常分子も発見されており,今後の開発が期待されるところです。


 
       
   
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