アナストロゾール
                               
 

抗がん剤治療と副作用のすべて

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アナストロゾール・抗がん剤の概要

    分類- ホルモン剤
       
商品名 製造・販売 
アリミデックス  アストラゼネカ 


アナストロゾール(アリミデックス)は1990年代に英国で開発された抗がん剤です。

この抗がん剤は乳がんのがん細胞の増殖や発生を促進させるエストロゲン働きを抑制するアロマターゼ阻害剤です。



閉経後では,エストロゲンの生成は,副腎から分泌されるアンドロゲンを,脂肪組織などの末梢組織にあるアロマターゼという酵素により,エストロゲンに変換して行われています。

このアロマターゼを阻害することにより,エストロゲンの生成を抑制する薬剤がアロマテーゼ阻害薬です。

現在,使用されている薬剤として,悲ステロイド系アロマテーゼ阻害薬であるアナストロゾール(アリミデックス)とレトロゾール(フェマーラ),ステロイド系アロマテーゼ阻害薬であるエキセメスタン(アロマシン)があり,この三剤の治療効果は,ほぼ同等とされています。






治療対象となるがんの種類

   

 閉経後の乳がん,進行または再発乳がん



 

投与法

 

内服の錠剤であり,1日1回経口投与します。

現在,アナストロゾールなどのアロマテーゼ阻害薬による抗がん剤治療の投与法で有効性が証明されているのは以下の3つです。

(1)アロマテーゼ阻害薬5年間内服

(2)抗エストロゲン薬タモキシフェン2~3年間内服後,アロマターゼ阻害薬2~3年間内服の計5年間投与

(3)抗エストロゲン薬タモキシフェン5年間内服後,アロマターゼ阻害薬3~5年間内服
一日1回の内服で.術後補助療法においては,アロマターゼ阻害薬の至適投与期間は現時点では5年間までであると考えられています。

現在5年間以上内服を行う臨床試験が行われており,その結果次第で投与期間が延長される可能性もあります。





 

アナストロゾールの主な副作用

   

この抗がん剤は,骨密度の低下により,骨が弱くなるという特徴があり,骨粗鬆症や骨折などが,みられます。

また,関節痛もみられ,関節症状は起床時や安静後の運動時に症状が起こりやすく,多くの場合,抗がん剤治療開始後数ヶ月してから出現してきます。


その他の副作用としては,顔面のほてりや吐き気・おう吐,頭痛,脱毛,全身倦怠感などがあります。

まれに,重篤な副作用として,皮膚粘膜眼症候群が起こることがあり,風邪様症状として発熱が起こり,その後,皮膚が赤くなり,水庖やびらんがみられます。

また,アナフィラキシーショックや血管浮腫が起こることもあります。
 


  使用上の注意     

アナストロゾールは,肝臓や腎臓に重い障害のある人は慎重に投与する必要があります。  

骨密度低下を観察するため,6~12ヵ月ごとの定期的な骨密度の測定が必要であり,骨密度の低下の程度により,カルシウムおよびビタミンDの投与,ビスホスホネートの併用投与をおこないます。

また骨折予防のためにかかとの低い靴を履くなどして転倒防止に注意が必要です。

関節痛が強い場合には,鎮痛薬を投与し,それでもコントロールが困難で日常生活に支障を及ぼす場合には,ホルモン剤を変更する必要があります。

閉経前乳がんに対するアロマターゼ阻害薬単独使用に有効性を示すデータはなく,閉経前の患者には投与すべきではありません。

閉経期および抗がん剤治療施行後に無月経状態になった患者に対してアロマターゼ阻害薬を投与すると,卵巣機能を回復させ,エストロゲン濃度を増加させる恐れがあります。

このため閉経期および化学療法施行後の無月経時にアロマターゼ阻害薬を投与する場合には, FSH (卵胞刺激ホルモン)とエストロゲン濃度を測定し閉経を確認する
必要があります。

動物実験で,妊娠や授乳に対するリスクが報告されており,妊婦や妊娠している可能性のある人は使用できません。授乳は中止してください。



       
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