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クロベタゾール・抗がん剤の概要
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分類- ホルモン剤 |
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商品名 |
製造・販売 |
デルモベート |
グラクソスミスライン
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グリジール |
佐藤製薬品 |
ソルベガ |
久光製薬 |
デルスパート |
池田薬品/日医工 |
デルトピカ |
岩城製薬 |
マイアロン |
前田薬品/佐藤製薬 |
マハディ |
協和新薬/わかもと製薬 |
クロペタソールプロビオン酸エステル |
テパ製薬 |
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クロベタゾールは,合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)の一種で,最も強い薬効を示すとされるステロイド剤です。
各種の湿疹・皮膚炎だけでなく,難治性皮膚疾患にも優れた効果を示します。
肉芽腫抑制作用,浮腫抑制作用,血管収縮作用などの薬効により,炎症を抑制します。
皮膚にも悪性リンパ腫があらわれることがあり,また,内臓のリンパ腫が皮膚に及ぶ場合もあります。
特に悪性リンパ腫に分類される菌状息肉症(きんじょうそくにくしょう)は皮膚の悪性リンパ腫の中では最も患者数の多いものです。
菌状息肉症などの悪性リンパ腫は痛み,かゆみなどをともなうだけでなく,細菌感染症を引き起こすこともあるため,クロベタゾールなどのホルモン剤よる局所治療が必要となります。
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また,ステロイド外用のみでは効果が得にくい場合にはPUVA療法と呼ばれる長波紫外線療法,インターフェロンの点滴や病変への注射,放射線療法も行われます。
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治療対象となるがんの種類
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皮膚悪性リンパ腫,菌状息肉症
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投与法
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軟膏,クリーム,ゲルなどの外用薬であり,通常,1日1〜数回適量を塗布します。
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クロベタゾールの主な副作用
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副腎皮質ホルモン剤特有の皮膚萎縮,毛嚢炎,毛細血管拡張などがみられます。
重篤な副作用として眼圧亢進,緑内障,白内障が現れることがあります。
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使用上の注意 |
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細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症および疥癬・けじらみ等の動物性皮膚疾患のある場合,この抗がん剤の使用はできません。
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある人も使用できません。
鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎,潰瘍,第2度深在性以上の熱傷・凍傷のある人も使用できません。
皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には使用しないことを原則としますが,やむを得
ず使用する場合にはあらかじめ適切な抗菌剤や抗真菌剤による治療を行うか,これらとの併用治療をおこないます。
副腎皮質ホルモン剤特有の皮膚萎縮,ステロイド潮紅などが発現しやすいので,顔面や陰部などの使用には注意が必要です。
大量または長期にわたる広範囲の使用では,ステロイド剤を全身投与した場合と同様な副作用があらわれることがあるので,特別な場合を除き長期大量使用による治療や密封法を極力避ける必要があります。
症状の改善がみられない場合または症状が悪化した場合は使用を中止します。
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