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クロベタゾール・抗がん剤の概要
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分類- ホルモン剤 |
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コルチゾン(コートン)は,ホルモン剤の一種の合成副腎皮質ホルモン剤です。
この薬剤は,炎症やアレルギー症状を改善、免疫を抑制するなど,多くの効能があり,内分泌疾患,血液疾患,膠原病,アレルギー疾患,皮膚疾患など,広く慢性難治性疾患に使用されています。
ただし,対症療法が中心で,病気の原因そのものを治す薬ではありません。
また,コルチゾンのようなステロイド剤はリンパ球のアポトーシス(細胞自死)を誘導するなど,リンパ球殺傷作用があり,抗がん剤として白血病や悪性リンパ腫の治療に使用されています。
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治療対象となるがんの種類
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悪性リンパ腫(悪性組織球症,菌状息肉症,細網肉腫,ホジキン病,リンパ芽球性リンパ腫),白血病(急性白血病,皮膚白血病,慢性リンパ性白血病,慢性
骨髄性白血病急性転化)
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投与法
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経口の錠剤。通常1日0.5〜6錠を1〜4回に分けて使用します。
症状により適宜増減します。
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コルチゾンの主な副作用
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重い副作用として誘発感染症や感染症の悪化があります。
また,B型肝炎ウィルスの増殖による肝炎がみられることもあります。
その他の副作用として,副腎皮質機能不全,糖尿病,消化管潰瘍,膵炎,うつ状態などの精神変調,痙攣,骨粗鬆症,大腿骨および上腕骨などの骨頭無菌性壊死,筋疾患,緑内障,後嚢白内障,血栓症などが報告されています。
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使用上の注意 |
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連用により眼圧亢進,緑内障,後嚢白内障を来すことがあるので,定期的に検査をすることが望ましいとされます。
過去に本剤の成分で過敏な反応を経験したことがある人は使用できません。
以下の場合は原則として,コルチゾンの使用はでません。
有効な抗菌剤のない感染症,全身の真菌症,消化性潰瘍,精神病,結核,単純疱疹性角膜炎,後嚢白内障,緑内障,高血圧,電解質異常,血栓症,最近内臓の手術を受けた場合,急性心筋梗塞
この薬剤は連用後,急に使用を中止すると発熱,頭痛,食欲不振,脱力感,筋肉痛,関節痛,ショックが現れることがあります。
B型肝炎ウイルスキャリアの場合,この薬の使用中や終了後に継続して血液検
査が行われる必要があります。
長期あるいは大量使用中,または使用中止後6ヵ月以内は,免疫機能が低下し
ていることがあるので,生ワクチンなどの予防接種はできません。
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