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ファドロゾール・抗がん剤の概要
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分類- ホルモン剤 |
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商品名 |
製造・販売 |
アフェマ |
ノバルティスファーマ |
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ファドロゾール(アフェマ)は1980年代に米国で開発された閉経後の乳がんの治療に使用される抗がん剤です。
乳がんは女性ホルモンの一種である卵法ホルモンのエストロゲンの影響を受け,増殖します。
この薬剤はエストロゲンをつくりだす酵素アロマターゼを阻害することで,乳がんのがん細胞の増殖を抑制します。
日本では,閉経後の乳がんに対する有効性が認められ,1995年に承認されています。
ファドロゾールは乳がん手術後の再発予防を目的とした補助療法として使用される場合も多い薬剤です。
エストロゲン受容体陽性(ER陽性)で,高い治療効果を示す一方で,逆にエストロゲン受容体陰性(ER陰性)では,効果はあまり期待できません。
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治療対象となるがんの種類
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閉経後の乳がん
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投与法
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錠剤タイプの経口内服薬です。成人には通常,朝食後と夕食後2回,内服します。
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ファドロゾールの主な副作用
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ファドロゾールは抗がん剤の中では副作用は少ない部類に入り,重篤な副作用はまれと報告されています。
その他の副作用として,吐き気・嘔吐,全身倦怠感,食欲減退,肝機能値の低下,骨髄抑制,手足のしびれ,かゆみ,ほてりなどがみられます。
また,アロマターゼ阻害薬によくみられる骨密度の低下がみられ,骨粗鬆症の促進や骨折に注意する必要があります。
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使用上の注意 |
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この薬剤の影響で,副腎皮質ホルモンの分泌が低下することにより,副腎不全となることがあります。
また,まれですが,副作用として,高カリウム血症が引き起こされると,不整脈や息切れ,倦怠感,手足のしびれなどの症状がみられますので,これらの症状があらわれた場合には,すぐに医師に報告してください。
口腔乾燥症状改善薬のサラジェンや,尋常性白斑治療薬のオクソラレンとの併用は作用が増強されることがあり,注意が必要です。
本薬剤は閉経後乳がんに対しての抗がん剤であり,妊婦・授乳婦の使用はできません。
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