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フルドロキシコルチド
(ドレニゾンテープ)
抗がん剤の概要
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分類- ホルモン剤 |
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ドレニゾンテープは,ポリエチレンフィルムの粘着テープに合成副腎皮質ホルモンのフルドロキシコルチドを含有させた外用薬です。
このテープは,皮疹や皮膚炎,結節性痒疹,乾癬などの多くの皮膚疾患の治療に使用されるだけでなく,悪性リンパ腫(菌状息肉症の紅斑・扁平浸潤期)の治療に抗がん剤外用薬としても使用されています。
このテープは密封包帯療法(ODT)をさらに改良したもので,ステロイドを粘着テープに均等に含み,簡単に使用でき,高い密封効果があります。
また密封包帯療法がしにくい屈曲部位にも貼付でき,貼付部位が目立たないというメリットがあり,さらには投与量も正確にコントロールできます。
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治療対象となるがんの種類
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悪性リンパ腫,菌状息肉症(紅斑・扁平浸潤期等)。
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投与法
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貼付剤。貼付後12時間または24時間ごとに貼りかえます。
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フルドロキシコルチドの主な副作用
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接触皮膚炎等による局所炎症,毛嚢炎等,皮膚萎縮,毛細血管拡張,ケブナ
ー現象(外的刺激による皮疹),乾燥,あかぎれ等。
重篤な副作用としては眼圧亢進,緑内障,後嚢白内障などがあります。
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使用上の注意 |
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以下の疾患がある場合使用できません。
細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症,および動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等),鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎,潰瘍(ベーチェット病は除く)・第2度深在性以上の熱傷・凍傷。
原則として皮膚感染を伴うあるいは湿潤型の湿疹・皮膚炎には使用できません
が,やむを得ず使用する場合にはあらかじめ適切な全身に対する抗菌剤や抗真菌剤による治療を行うか,またはこれらとの併用を考慮する必要があります。
大量または長期にわたる広範囲の使用,密封法(ODT),またはテープ剤の使用により副腎皮質ステロイド剤を全身投与した場合と同様な副作用症状が現れることがあるので,長期にわたる広範囲の使用は避けます。
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