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レトロゾール・抗がん剤の概要
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分類- ホルモン剤 |
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商品名 |
製造・販売 |
フェマーラ |
ノバルティス・ファーマ/中外製薬 |
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レトロゾール(フェマーラ)は閉経後の乳がん手術後の抗がん剤治療に使用されている新世代のアロマターゼ阻害薬です。
この薬剤は,酵素アロマテーゼのはたらきを抑制することにより,乳がんのがん細胞を増殖させる女性ホルモンのエストロゲンの生成を抑制します。
このような機能があることから,この抗がん剤はアロマテーゼ阻害藥とよばれています。
このアロマテーゼ阻害藥には,この他にも,アナストロゾール(アリミデックス)とステロイド系のエキセメスタエン(アロマシン)があり,ほぼ同等の効果があります。
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治療対象となるがんの種類
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閉経後の乳がん
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投与法
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錠剤で,通常1日1回2.5mgを経口投与します。
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レトロゾールの主な副作用
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ほてりがよくみられるほか,頭痛,関節痛,悪心,発疹,そう痒症,めまいなどがみられます。
他の抗がん剤と比較すると,副作用は少なく,軽いとされています。
検査値の異常としておもに血中コレステロール値,ALT(GPT)値,ALP値,y-GTP値,AST(GOT)値などの増加がみられます。
重い副作用として血栓症や塞栓症,心不全や狭心症,肝機能障害や黄疸,中毒性表皮壊死症や多形紅斑がみられることがあります。
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使用上の注意 |
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尋常性白斑治療薬のメトキサレンやアゾール系抗真菌との併用は,この抗がん剤の血中濃度が上昇するリスクがあります。
乳がん治療薬タモキシフェンや,抗結核薬リファンピシンとの併用では,この薬剤代謝が促進されることにより,血中濃度が低下し,効果があがらなくなるおそれがあります。
重度の肝機能障害また,重度の腎障害の場合には,慎重に投与する必要があります。
疲労,めまい,まれに傾眠が起こることがあるので,本薬剤投与中には自動車の運
転等に注意してください。
骨粗鬆症、骨折が起こりやすくなるので骨密度等の骨状態を定期的に観察することが望ましいとされています。
肝代謝酵素CYP3A4およびCYP2A6で代謝されるので,本酵素の活性に影響を及ぼす薬剤と併用する場合には注意して投与する必要があります。
閉経前の女性患者,妊婦またぱ妊娠の可能性がある人,授乳婦には使用できません。
また,この抗がん剤の成分に対し,アレルギーなどの過敏症の既往歴がある人も使用できません。
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