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ミトタン・抗がん剤の概要
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分類- ホルモン剤 |
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商品名 |
製造・販売 |
オペプリム |
ヤクルト本社
アベンティスファーマ |
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1949年殺虫剤のクロロフェノタン(DDT)の誘導体ジクロロジフェニルジクロロエタン(DDD)に,副腎皮質に対して選択的な壊死作用があることが発見されました。
その後,副腎がんに対して,クロロフェノタン(DDT)の類似構造を持った抗がん剤として開発された薬剤がミトタンです。
ミトタンは副腎皮質から発生したがんを縮小させたり,副腎の過剰なホルモン分泌によって起こるクッシング症候群に対する治療効果を示します。
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治療対象となるがんの種類
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副腎がん
手術適応とならないクッシング症候群
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投与法
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カプセル剤で,通常成人1回1カプセル~2カプセル1日3回経口投与します。
症状,血中・尿中ステロイド濃度,副作用等から,適宜増減します。
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ミトタンの主な副作用
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副作用で多くみられるのは,食欲不振や吐き気・嘔吐,腹痛,下痢などの消化器症状で,胃潰瘍になったり,胃腸から出血する場合もあります。
眠気やめまいなどもこの抗がん剤ではよくみられる副作用です。
皮膚症状として,発疹,かゆみ,脱毛がみられる場合も多く,まれに紅皮症が起こることもあります。
腎臓や肝臓の機能が低下したり,副腎不全もみられることがあります。
神経系の障害として,歩行不安定,言語障害,頭痛,ふるえなどが起こることもあり,まれに認知症状や妄想をみるようなこともあります。
この他,低血糖,尿量減少,むくみ,貧血,倦怠感などもみられます。
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使用上の注意 |
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利尿剤のスピロノラクトンとの併用は,この抗がん剤の作用を低下させ,催眠鎮静薬のペントバルビタールとの併用は催眠作用の低下をもたらす恐れがあり,この薬剤との併用はできません。
この薬剤の長期にわたる連続大量服用では脳に機能障害がおこることがあり注意が必要です。
無月経の人が本藥剤を服用すると月経が始まることがあり,服用中・服用終了後の十分な期間は避妊が必要です。
妊婦での安全性は確立していないため,リスクを上回る効果があると判断されたときのみ服用します。
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