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トリアムシノロン・抗がん剤の概要
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分類- ホルモン剤 |
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商品名 |
製造・販売 |
レダコート |
アルフレッサファーマ
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トリアムシノロンは,合成副腎皮質ホルモン剤であり,炎症やアレルギー症状を改善したり,免疫を抑制するなどさまざまな働きがあり,多くの病気に用いられます。
糖質コルチコイド作用(血糖値上昇,抗炎症作用,抗アレルギー作用)の強さはプレド ニソロンの3〜10倍といわれています。
一方,鉱質コルチコイド作用(ナトリウムイオンの再吸収)は弱く,電解質代謝に及ばす影響はナトリウムや水分の貯留をきたさずにその排泄を促進し,カリウムの排泄を促進しないといわれています。
また,抗炎症作用はハイドロコルチゾンの約5倍強力であるとされます。
トリアムシノロンのようなステロイド剤はリンパ球のアポトーシス(細胞自死)を促進するなど,リンパ球に対する死滅作用があり,その作用を生かして,抗がん剤として,白血病や悪性リンパ腫の治療に使用されています。
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治療対象となるがんの種類
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悪性リンパ腫(悪性組織球症,菌状息肉症,細網肉腫,ホジキン病,リンパ芽球性リンパ腫),急性白血病,前立腺がん(他の療法が無効な場合),皮膚白血病,慢性白血病,慢性リンパ性白血病,慢性骨髄性白血病急性転化
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投与法
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錠剤で,通常1日1〜12錠を1〜4回に分けて服用します。
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トリアムシノロンの主な副作用
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重篤なな副作用として,誘発感染症,感染症の悪化,続発性副腎皮質機能不全,糖尿病,消化性潰瘍,膵炎,うつなどの精神変調,痙攣,骨粗鬆症,大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死,ミオパチー,緑内障,後のう白内障,血栓症などがあります。
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使用上の注意 |
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体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり,減量したりすると,発熱、頭痛、食欲不振,脱力感,筋肉痛,関節痛,ショックが現れることがあります。(ステロイド離脱症)
本抗がん剤の成分で過敏症の既往歴がある人は使用できません。
また,最近内臓の手術を受けた場合や以下の疾病を発症している場合は原則として使用することはできません。
有効な抗菌剤のない感染症,全身の真菌症,角膜炎,後嚢白内障,緑内障,高血圧,電解質異常,血栓症,急性心筋梗塞。
次の場合は慎重に使う必要があります。
感染症,糖尿病,骨粗しょう症,腎不全,甲状腺機能低下,肝硬変,脂肪肝,脂肪塞栓症,重症筋無力症,高齢者。
次の薬との併用には注意が必要です。
バルビツール酸誘導体,サリチル酸誘導体,抗凝血剤,経口糖尿病用剤やインスリン製剤,利尿剤(カリウム保持性利尿剤を除く)や注射用アムホテリシンB,シクロスポリン,エリスロマイシンやエストロゲン(経口避妊薬を含む),非脱分極性筋弛緩剤,ジゴキシン,ソマトロピン。
長期あるいは大量使用中,または中止後6ヵ月以内は免疫機能が低下していることがあるので,生ワクチン,風疹,おたふく風邪,水痘,BCG,ポリオなどの接種は受けられません。
水痘または麻疹に感染すると生命の危険にかかわることもあります。
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