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筋肉痛・関節痛の特徴と原因 |
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筋肉痛や関節痛など,体の節々が痛む場合は,抗がん剤の副作用だけでなく,安静による運動不足などから,筋萎縮,骨萎縮,関節萎縮が起きている場合もあります。
副作用としての筋肉痛や関節痛が起こるメカニズムはまだよくわかっていません。
副作用による関節痛や筋肉痛は,投与後数日間のうちに現れ,通常は治療が終われば徐々に痛みも消えていきます。
筋肉痛や関節痛を起こしやすい薬剤として,パクリタキセル,ドセタキセル,イマニチブ,インターフェロンアルファ,アクチノマイシンDなどがあります。
この中でも特にパクリタキセルは,筋肉痛や関節痛がよくみられます。
この抗がん剤は投与後2〜3日後に腰や腕,背中や肩の筋肉に痛みを感じたり,肩やひざ,ひじの関節などに痛みを感じる場合があります。
筋肉痛や関節痛はかぜなど,抗がん剤の副作用以外の原因も考えられます。
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副作用の治療法 |
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痛みがひどい場合は,アセトアミノフェンなどの鎮痛薬や非ステロイド抗炎症薬などを使用します。
ただし、抗がん剤治療により血小板が減少している場合は,非ステロイド抗炎症薬は使えません。
骨密度が低下した場合は,ビスホスホネート製剤やビタミンD製剤を使います。
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患者の対処法 |
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入院中はベットに寝たまま,同じ姿勢でいると筋肉や骨の萎縮をまねきやすいので,無理のない適度な運動をこころがけましょう。
入浴などでからだをあたためたり,適度なマッサージで筋肉をほぐし,血行を促進することも大切です。
骨を丈夫にするビタミンDやカルシウム摂取などをこころがけましょう。
必要に応じて鎮痛薬など市販の薬を使う場合も医師によく相談してください。
痛みが軽いうちに対処すれば,症状を長びかせずに悪化を防ぐことができます。
少しでも痛みを感じたらすぐに医師に報告しましょう。 |
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