心機能低下

抗がん剤の副作用    
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心機能低下の特徴と原因 

 
     
発症頻度はそれほど多くありませんが,抗がん剤により,心臓の筋肉(心筋)がダメージを受けることで,うっ血性心不全,不整脈,心筋炎,心筋梗塞,狭心症などの心臓機能低下による障害を引き起こすことがあります。

この心臓に悪影響を与え,障害を引き起こすことを心毒性といいます。


この心毒性には発現時期によって,不整脈や心筋炎などを引き起こす「急性毒性」とうっ血性心不全などを引き起こす「蓄積毒性」に分類されます。

この障害は心不全などに,重篤化する場合も多く,生命の危険にも関わることがあり,注意が必要です。

心機能の低下は,動悸や息切れをはじめとして,手足や顔のむくみ,めまい,倦怠感,胸の痛みなど様々な症状があります。

しかし,これらは抗がん剤の副作用特有のものではなく,貧血や発熱,精神不安などでもみられます。

「階段を上るとき苦しくなった。」など,少しでも異変を感じた場合は,なるべく細かく医師に報告しましょう。

このような心毒性を引き起こしやすい抗がん剤として,アントラサイクリン系のドキソルビシン,ダウノルビシン,イダルビシンなどの抗がん剤があげられます。

分子標的薬のトラスツズマブなども重篤な心筋障害を生ずることがあります。

アントラサイクリン系とこのような抗がん剤を併用すると,心毒性はさらに高まる可能性があり,注意が必要です。



副作用の治療法 

   
この心障害は,多くが総使用量が一定の量を超えると症状がでる「蓄積毒性」です。

そのため,一度発症してしまうと治療は困難になるので,総投与量に注意しながら進める必要があります。

現在,抗がん剤の心毒性に対する有効な治療法は確立されていません

安静にして,塩分や水分の摂取が制限され,酸素投与,利尿薬や血管拡張薬,強心薬の投与などが行われます。

また,障害の予防として,降圧剤が使われることもあります。
 


   

患者の対処法

心障害では,何より予防が大切です。

心電図やエコーなどの心機能検査を定期的に受け,日ごろから,下記のような異変がないかチェックし,症状が見られたらすぐに医師に報告しましょう。

  手足や顔がむくむ。

動悸や息切れ,咳込むことが多い。

急激な体重増加がみられる。

横になると息苦しい。

いつもより疲れやすい。

冷汗をかきやすくなった。
  血圧や脈拍が安定しない。

下肢がむくんで痛い。

胸に痛みや圧迫感を感じる。

めまいが起きやすい。

呼吸が浅く速くなり,あくびが多くなった。

一息で歩ける距離が短い。
 



     
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