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視力障害の特徴と原因 |
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抗がん剤の副作用で目に現れる症状として,感染症性の炎症が起こったり,見え方に異常が見られることがあります。
具体的症状としては,目の痛みやかゆみ,目やに,涙目などであり,見え方の異常として視力低下,かすむ,ぼやける,ゆがんだり小さく見える,まぶしいなどがあり,白内障や緑内障が徐々に進行している場合もあります。
さらには,このような症状から失明に至ることもあり,注意が必要です。
このような目の異常をもたらしやすい薬剤としては,代謝拮抗剤であるシタラビンの大量投与があげられます。
この場合,結膜炎が高頻度で起こります。
また,フルオロウラシルでは涙目がみられます。
このような症状のあらわれる時期は,薬剤の種類によっても異なります。
早い場合は投与後すぐにあらわれますが,遅いと数ヶ月後に発症し,場合によっては数年後にあらわれる場合もあります。
原因は不明なことが多く,プレドニゾロンなどの長期的なステロイド使用では白内障が起きやすくなります。
目の症状の多くは治療終了後は改善されます。
しかし,白内障や緑内障は,長期間な薬剤の連用で気がつかないうちに少しずつ進行する傾向があり,注意が必要です。
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副作用の治療法 |
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治療は眼科と連携して,目やまぶたの炎症やかゆみには,ステロイド剤などの抗炎症薬剤が処方されます。
また,白内障や緑内障が重症化した場合は手術で治療する場合もあります。
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患者の対処法 |
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細菌などから目を守るためにも,汚れた手で目を擦らないように気をつけましょう。
光がまぶしい場合は,サングラスをかけて外出しましょう。
まつげが脱毛していると目に異物が入りやすいので,眼鏡やサングラスを利用しましょう。
視力低下,視野が狭くなった,涙が出やすい,痛みを感じるなど,目の異常を感じたらすぐに医師に伝えましょう。
また,目の定期検査を受けて、異常を見逃さないように心がけましょう。 |
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