効くがん・効かないがん/効果を示すものと示さないものとは

 抗がん剤が効くものと効かないものは薬剤感受性分類で,4段階に分けられる

 
       抗がん剤が効くがんと効かないがん
 
 

抗がん剤治療と副作用のすべて

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抗がん剤は効くのか,それとも,効かないのか?


抗がん剤に関しては,様々な情報が氾濫していますが,特にネット上では「抗がん剤は効かない」というタイトルをよく目にされることも多いと思います。また,「抗がん剤は効かない」というタイトルの書籍もよく売れているようです。

また,化学療法では,「体もボロボロになり,仕事もできなくなる。」というマイナス点ばかり強調している書籍やネット情報も数多くあります。

患者の立場としては,「抗がん剤が効かないなら,無治療の方が,副作用に苦しむこともなく,よい選択ではないのか?」と考える人が出てきてもおかしくはないかもしれません。

しかし,化学療法における効果や副作用とはそのような単純に決められるものではなく,患者さんの状態や体質,腫瘍の種類によっても,大きく異なります。

たとえば,同じ種類のがんに罹っても,「転移があるか,ないか」「全身の状態はよいかどうか」「肝機能や腎機能は正常か」「白血球数の値は正常か」など,置かれている状態は一人ひとり,異なるため,副作用や,効く場合と効かない場合の差も大きいといえるでしょう。

また,酒に強い人と弱い人がいるように,代謝酵素の影響で,体質的に抗がん剤の副作用も出やすい人と出にくい人はいます。

したがって,同じ種類の癌で,同じ薬剤を投与しても,「Aさんには効果があって,副作用もあまりみられなかった。しかしBさんは副作用が強くでて,中止せざるを得なかった。」ということがしばしば起こるのです。


さらに下記に示したように,癌の種類によって,薬剤がよく効くがんもあれば,効かないがんもあります。

抗がん剤の効果を一言で言うならば,「患者の体質や癌の種類によって,よく効く場合もあれば,効かない場合もあり,その差は大きなもの。」といえるでしょう。



 

分子標的薬は,がんと共存しながら延命できるケースが多い


ところで,近年登場した,分子標的薬はがん細胞の増殖や浸潤,転移に関わる分子をターゲットとして,その働きを阻害することによって,増殖や進行を抑制します。

したがって,細胞毒と呼ばれる従来型の抗がん剤のように,殺傷力は強くはないため,腫瘍はそれほど縮小しないものの,一方で大きくもならないため,共存しながらの延命も期待できるようになったのです。

腫瘍が縮小しないという視点だけから見れば,分子標的薬は効かないといえるかもしれません。

しかし,腫瘍は一定の大きさを超えなければ,命に関わることはないのです。



最近では,がん細胞を調べることにより,分子標的薬が効果を示す人とそうでない人を事前に確認できるようにもなりました。

すなわち,無駄な薬剤の投与により,効果がなく,副作用のみが出るリスクを避けることができるになったのです。

このように薬剤の進歩により,がんとの共存が可能になったともいえるでしょう。



さらには,免疫細胞の活性化を抑制するレセプターをブロックする免疫チェックポイント阻害薬も開発され,メラノーマなどで,全身に転移した場合でもかなりの成果を上げています。

現在はもう,抗がん剤は効かないという時代ではありません。

さらには,嘔吐やしびれなどの副作用を抑える薬剤も開発されるなど,副作用対策である支持療法も,一昔前よりかなり進歩しています。

つまり,化学療法を完全に拒否してしまうということは,QOLを維持しながら延命できるというチャンスを自ら逃してしまうことにもなるのです。

ただし,分子標的薬が適応になる人は一部の人です。また,分子標的薬とて,従来型のものより,副作用は少ないといわれるものの,やはりみられます。


抗がん剤を使用する場合には,その副作用や延命などの効果がどの程度になるものか,事前に主治医とよく相談しておくことが大切です。




 

抗がん剤治療が効くがんと効かないがん − 薬剤感受性分類

 

皆さんはがんが,その種類によって,抗がん剤のよく効くものから効かないものまで,ランク別されているということはご存じでしょうか?

抗がん剤が効く程度のことを薬剤感受性と呼びますが,現在,その感受性レベルに応じて4段階に分けられています。

抗がん剤薬剤感受性分類 がん診療レジデントマニュアル(国立がんセンター内科レジデント)より
薬剤感受性 治癒臨床効果 種類2000年版 種類2010年版  種類2013年版
 A よく効くがん 延命,治癒共に期待できる  急性骨髄性白血病
急性リンパ性白血病
ホジキン病

(悪性リンパ腫)

非ホジキンリンパ腫
(中高悪性度リンパ腫
胚細胞腫瘍
絨毛がん
 
急性骨髄性白血病
急性リンパ性白血病
ホジキン病
(悪性リンパ腫)
非ホジキンリンパ((中高悪性度リンパ腫)
胚細胞腫瘍
絨毛がん
 
急性骨髄性白血病
急性リンパ性白血病
ホジキン病
(悪性リンパ腫)
非ホジキンリンパ腫
(中高悪性度リンパ腫)
胚細胞腫瘍
絨毛がん
 
 B 比較的よく効くがん   治癒はあまり期待できない延命は期待できる  乳がん・卵巣がん
小細胞肺がん
多発性骨髄腫
非ホジキンリンパ腫
(低悪性度・悪性リンパ腫)
慢性骨髄性白血病
骨肉腫 
  
乳がん・卵巣がん
小細胞肺がん
多発性骨髄腫
非ホジキンリンパ腫
(低悪性度・悪性リンパ腫)
慢性骨髄性白血病
骨肉腫・
大腸がん  
乳がん・卵巣がん
小細胞肺がん
多発性骨髄腫
非ホジキンリンパ腫
(低悪性度・悪性リンパ腫
慢性骨髄性白血病
骨肉腫・
大腸がん
悪性黒色腫
 C あまり効かないがん   症状緩和が期待できる  軟部組織腫瘍
頭頸部がん
食道がん・子宮がん
非小細胞肺がん
胃がん・
大腸がん
膀胱がん
前立腺がん
膵臓がん  
軟部組織腫瘍
頭頸部がん
食道がん・子宮がん
非小細胞肺がん
胃がん
膀胱がん・ 肝臓がん
前立腺がん・脳腫瘍
膵臓がん・腎臓がん
軟部組織腫瘍
頭頸部がん
食道がん・子宮がん
非小細胞肺がん
胃がん・胆道がん
膀胱がん・ 肝臓がん
前立腺がん・
脳腫瘍
膵臓がん・
腎臓がん
 D ほとんど効かないがん   効果の期待が少ない
治癒も延命効果もほとんど期待できない
  
悪性黒色腫・肝臓がん脳腫瘍・腎臓がん・甲状腺がん  悪性黒色腫
甲状腺がん
 
甲状腺がん 
(2014年ソラフェニブ・レンバチニブ承認により上位ランクへ)

上記の表からもわかるように,抗がん剤単独治療で治癒が期待できるのは,主に白血病や悪性リンパ腫などの血液のがんであり,それ以外は治癒することは期待できないという厳しい現実があります。

さらに延命効果があるといっても,癌種によっても異なりますが,無治療と比較して,数ヶ月という場合も多いということが現実です。

この「数ヶ月の延命効果」のとらえ方は人によって様々でしょうが,よくいわれている「抗がん剤は効かない。」ということは言い換えれば「治癒が期待できるのはごく一部であり,延命効果も短い。」とも言えるでしょう。

しかし,このように,単独では期待される効果は厳しいものがありますが,手術や放射線療法など,他の治療法と組み合わせる治療によって,根治が可能なケースはいくらでもあります。

また,すでにお気づきのように,2000年版と2010年版では大腸がんが症状緩和しか期待できないなかったのがワンランク上がり,延命も期待できるようになっています。

肝臓,脳,腎臓においてもランクが上がっています。これは,分子標的治療薬など新しい薬剤がん剤が登場したためです。

また,悪性黒色腫(メラノーマ)に対しては,免疫細胞を阻害するがん細胞の働きをブロックする免疫チェックポイント阻害剤とよばれる画期的な分子標的薬ニボルマブ(オプジーボ)が承認され,かなりの延命が期待できるようになり,Dランクから一気にBランクへと成績を向上させています。

さらに,これまで,抗がん剤がきかない,すなわち,効果がほとんど期待できなかった甲状腺がんでは,2014年にソラフェニブ・レンバチニブ承認により,Dランクから消えてBランク程度には移動すると推測されます。

特に,レンバチニブの治験に携わった国立がんセンターでは,投与した患者の9割以上に腫瘍の縮小がみられ,完全に消失した例もあるということです。

すなわち現在では,抗がん剤がほとんど効かないDランクのがんはなくなったということになります。

今後も新しい薬剤の登場により,上記の表は変わり,治療効果も上がっていくと考えられます。



抗がん剤だけでがんを治しにくい理由
 
すでに説明しましたように,化学療法だけでの根治は難しい場合が多いのですが,それにはいくつか理由があります。

1. 一般的な薬剤と比較して効果と副作用が重複している

下のグラフは薬剤の効果と投与量,それにともなう効果と副作用の関係を表したグラフです。

ご覧になればおわかりになると思いますが,効果と副作用はS字曲線となり,抗がん剤は一般の薬剤に比較してこのS字曲線が近接しており,ある一定の効果をねらった投与量では,一般の薬剤よりもはるかに副作用がでやすいのです。

したがって,効果をあげようと投与量を増やそうとすると,副作用が強くでてしまい,一方,副作用を抑えようと薬剤を減量すると今度は効果があがらない,すなわち効かないというというジレンマに陥ることになります。
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2. 病巣への集積性が低い

一般的に抗がん剤は点滴や静脈注射,あるいは経口で投与されるケースがほとんどです。

この場合,本来ならば,腫瘍のみに薬剤が集中すればよいのですが,抗がん剤は血流に乗って全身を巡り,腫瘍へ効果を与えるのはごく一部の薬剤になってしまい,大変効率の悪い治療となってしまいます。

ただ,手術をしても,がん細胞を完全に取り残したリスクが高い場合,がん細胞はどこにいるか,目で確認できないので,このような方法は効果的といえるでしょう。

しかし,このように血液中に投与し,全身を巡らす方法では,本来ならば,薬剤の投与が必要がない正常細胞にまで,ダメージを与え,多くの患者が副作用に苦しむことになります。

しかし,肝臓では肝動注療法など腫瘍への集積性を高めた治療法も開発されています。
 



3. がん細胞は抗がん剤への薬剤耐性を獲得する。

化学療法で,一見,完全奏効すなわち画像診断では腫瘍が消滅したように見えて,がん細胞が生き残っているケースが多く,この場合生き残った細胞が増殖すると,もとの抗がん剤に耐え抜いたがん細胞なので,同じ薬剤は効かなくなってしまいます。これを薬剤耐性といいます。

この薬剤耐性は,従来型の抗がん剤でも,分子標的薬でもどちらでもできます。ただし,従来型の抗がん剤と分子標的薬では耐性を獲得するメカニズムが異なります。

従来型では,薬剤を投与し続けると,がん細胞がその薬剤を排出する機能が活発になるというメカニズムですが,分子標的薬の場合,投与中に標的となる分子が変異してしまうことで効果を発揮できなくなります。


最近の研究では,細胞分裂をあまり行わない,がん幹細胞の存在が明らかになり,細胞分裂をねらって攻撃する従来型の薬剤ではこのがん幹細胞を殺すことができないため,効果があがらず,効かないのではないかと,考えられるようになり,この幹細胞への対策の研究も進められています。




     
 
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