局所投与法

  抗がん剤の局所投与で劇的な治療効果も

 
       抗がん剤局所投与法    

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抗がん剤の局所投与法とは

   

抗がん剤は,通常は静脈注射や経口投与などにより,血流に乗り全身を巡ります。そこで,転移し,発見できなかったがんをも殺すことができ,これは抗がん剤治療のメリットともいえます。

しかし,一方では,固形腫瘍の治療においては,薬剤を腫瘍に集中させることができないため,大変効率の悪い治療法でもあります。

さらには,本来投与する必要がない正常細胞へも投与することになり,正常細胞が受けたダメージによる副作用も避けられないものとなっています。

そこで,腫瘍のみに集中して,高濃度の薬剤を投与する局所投与法がいくつか考案され大きな成果をあげています。
     
    


     
骨盤内濯流(かんりゅう)化学療法

骨盤内濯流化学療法は正式には 「骨盤内悪性腫瘍に対する閉鎖循環下における抗がん剤濯流療法(NIPP)」といいます。

この治療法は骨盤の中だけで循環する血流環境をつくり,そのうえで高濃度の薬剤を投与し,一定時間循環させることでがんを死滅させるという画期的治療法です。

この骨盤内濯流化学療法1958年にはすでに外国でその原型が発明されていましたが,薬剤が漏出してしまい,高濃度の抗がん剤投与はできませんでした。

この方法を改良したのが,村田智准教授が所属する日本医科大学附属病院放射線科のチームです。
 
この治療法で投与される抗がん剤の濃度は通常の最大45倍という驚くべき高濃度です。

しかし,薬剤のほとんどは骨盤内の循環血流にとどまり,骨盤外の全身へ漏れ出す量はわずかなので,副作用によって日常生活に支障をきたすことはまったくないという画期的なものです。
 
具体的な方法はまず,足の付け根の太い血管からカテーテルを挿入し,腹部大動脈と下大静脈などでバルーン(風船)を膨らませ,骨盤内の血流を遮断して隔離します。
 
次に,骨盤内の腹部大動脈と下大静脈を体外の人工心肺装置と人工透析装置につなぎ,骨盤内の血流を閉鎖循環下に置き,抗がん剤を投与して実施します。処置後は血液透析を行い,薬剤を完全に濾過し,3時間ほどで終了します。

この方法で,250件以上のがん患者に試み,直腸がんや膀胱がん,子宮預がんなどの骨盤内臓器に生じる進行・再発骨盤内腫瘍にめざましい治療成績をあげています。

この治療法の具体的な治療成績は群を抜くもので,手術不能と診断された再発直腸がん(放射線未治療症例)でも,約63%に腫瘍の縮小が認められ,治癒に至った症例は25%にのぼっています。

筋層浸潤膀胱がん(未治療症例)に対しては有効が100%,治癒は75%。進行子宮頚がんの有効も100%,治癒は67%です。

この治療法では末期進行患者にも安全に施行できることが確認され,いずれも手術や放射線,通常の全身化学療法などさまざまな治療を受け,「もはや治療法がない」と諦められた症例でも,驚異的な治療成績をあげています。

また,村田医師は今後も適応の拡大を目指して研究を進めており,最近では骨盤内にとどまる腫瘍だけでなく,リンパ節転移が認められていても,腎静脈より下のリンパ節に限られる進行再発腫瘍なら濯流療法が可能となっています。

さらには胆管がんや肝臓がん,勝臓がんに対する新たな濯流療法の研究も進行中です。

現在,この治療法を実施しているのは日本医科大学付属病院のみのようですが,この治療法はまさにがん患者の希望の星でもあり,今後の研究の進展とその普及が期待されるところです。

 
実施機関 問い合わせ
                      日本医科大学付属病院放射線科 TEL 03-3822-2131
 
     
 
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経皮的肝灌流化学療法(PIHP)

肝臓がんの抗がん剤治療に動注化学療法がありますが,この方法はカテーテルをももの付け根から挿入し,肝動脈まで通した後,肝臓に抗がん剤を投与することにより,薬剤を肝臓の腫瘍に集中して投与する治療法です。

しかし,肝臓の腫瘍を通った抗がん剤はまた全身に行き渡るため,高濃度の薬剤を投与することはできませんでした。

神戸大学の肝臓外科チームはこの肝動注療法をさらに改良を加え,この経皮的肝灌流化学療法(PIHP)という画期的な治療システムを開発しました。

この経皮的肝灌流化学療法では,肝臓を通っている下大静脈の上下をバルーンで遮断し,肝臓からの血液がそのまま心臓にもどらないようにします。そして,肝動脈から高濃度抗がん剤を投与します。

その抗がん剤は血流とともに肝臓の腫瘍を経て,肝静脈から下大静脈に入りますが,その上下をバルーンで遮断されているため,血液はバルーンにをつけたカテーテルの脱血口へと流入し,そこから体外へと送られ,抗がん剤が活性炭濾過器で濾過された後に,体内に戻され,心臓に送られます。

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この治療法では,高濃度の抗がん剤を肝臓のみに集中でき,抗がん剤が体外で濾過されるため,正常細胞には影響せず,副作用も大幅に軽減できるというメリットがあります。

切除不可能な多発肝細胞がんに対する治療成績は有効率63%,5年生存率24%であり,他の標準的な治療法により,治療成績は大きく上回っていると神戸大学病院は報告しています。

さらに,肝機能が比較的良好な患者に対し,減量切除と組み合わせる2段階治療を開発して,有効率が82%,うち完全緩解は48%とさらに向上しています。


この治療法は最も有効性の高い治療法と海外からも評価され,国内外施設から多数の患者が紹介され,来院しています。

 実施機関 問い合わせ   神戸大学附属病院 肝胆膵外科 TEL:078-382-5111


     
 
       

肝動注化学療法


肝臓の正常細胞は,血液の約70パーセントを門脈という静脈から受け取り,残りの30パーセントを肝動脈から受け取っています。

ところが,肝臓のがん細胞は,大量の栄養分を得るために,血液のほぼ100パーセントを肝動脈から受け取っています。

そこで,がんが栄養を受け取っている肝動脈を見つけ出して,その動脈から直接抗がん剤を注入して治療する方法が考案されました。これを肝動注化学療法といいます。


この方法ではカテーテルをももの付け根から挿入し,肝動脈まで通した後,造影剤を使って腫瘍に栄養を与えている動脈を見つけ,その血管内にカテーテルを通したうえで,ポンプで持続的に肝臓の腫瘍に集中して抗がん剤を投与します。

ただし,この治療法では一定の効果はありましたが,肝臓の腫瘍を通った抗がん剤はまた全身に行き渡るため,高濃度の薬剤を投与することはできないというデメリットもありました。


しかし,この5−FUを動注化学療法で少量ずつ24時間投与すると同時に週3回インターフェロンの筋肉注射をすることで,手術できない進行がん患者でも48%の人にがんが消失したり(CR),大幅に縮小したり(PR)する成果が報告されています。(大阪大学)

この治療法の長所は局所に抗がん剤を投与するため,副作用も比較的少なく,また治療を開始してから効果が現れるまでの期間が短いということです。

この治療法が開発されたため,この治療法で腫瘍を縮小させた後,手術やラジオ波焼灼法などでの治療も可能となりました。

 

 実施機関 問い合わせ

            
       杏雲堂病院肝臓外科 TEL:03-3292-2051
                   金沢大学付属病院 TEL:076-265-2000
                   広島大学第一内科 TEL 082-257-5191   
                    山口大医学部付属病院 TEL:0836-22-2111
                    大阪大学医学部付属病院 消化器外科 TEL:06−6879-5111
                    池田市立池田病院内科 TEL:072-751-2881
                   岡山大学医学部付属病院 TEL:086-223-7151


     
 
 
       
腹腔内・胸腔内投与法

腹部や胸部の体腔内に直接,抗がん剤を投与する方法です

がんが腹膜転移を起こし,炎症を起こした結果,胸水や腹水によって体腔内に水分貯留が生じ,胸

膜癌腫症あるいは腹膜癌腫症と呼ばれる状態なった場合,このような投与法が実施されます。


抗がん剤を静脈内に点滴投与するのではなく,胸膜腔や腹腔内へ直接投与することで,局所での抗がん剤の濃度を十分に高くすることができ,より効率的にがん細胞を攻撃できると考えられます。

具体的には,抗がん剤を混入させた1リットルほどの生理食塩水を腹腔に注入し,一定の時間後に排出するというものです。


卵巣がんなどでは近年,腹腔内投与の有用性が
複数の臨床試験によって確認されています。


胸腔内投与も同様で,胸膜炎を起こして胸水がたまっているときも,胸腔内に抗がん剤を投与することで症状が緩和されます。


ただし,局所に投与できる抗がん剤は限定されます。

たとえば肺がんによる胸水であればシスプラチンやカルボプラチン,胃がんによるがん性腹水に対してはパクリタキセル,卵巣がんによる腹水ではカルボプラチンなどが使用され,一定の成果を上げています。


     



       
髄腔内化学療法

脳の血管には,血液中の異物が脳に入らないようにし,脳を守る血液脳関門があります。この血液脳関門があるために,血液中に溶け込んだ抗がん剤などの薬物もまた,脳には入りにくいという問題があります。

したがって,抗がん剤を全身投与しても,脳の周囲に逃げ込んで潜んでいる白血病細胞は,抗がん剤を逃れてしまいます。

その結果、腫瘍は脳を包んでいる髄膜に広がって髄膜白血病という病気を起こします。これは、
白血病の治療が困難になる原因のひとつとなっています。

そこで,脳を浸している髄液に抗がん剤を直接注入する「髄腔内化学療法」と呼ばれる局所療法も実施されています。


     
 
 
  
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