カルボプラチン
                               
 

抗がん剤治療と副作用のすべて

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カルボプラチン・抗がん剤の概要

    分類- プラチナ製剤
       
商品名 製造・販売 
パラプラチン  ブリストル・マイヤーズ 


カルボプラチンはプラチナ製剤であり,卵巣がん,頭頸部がん,肺がん,精巣がん,子宮頸がん,悪性リンパ腫などの治療に使用される抗がん剤です。

アメリカのミシガン州立大学のバーネット・ローゼンバーグはシスプラチンの抗がん作用を発見しましたが,その後,シスプラチンと同等の効果を持ちながら,毒性を弱めたカルボプラチンの合成に成功しました。

このようにシスプラチンの次に開発されたことから,第二世代の白金製剤とされています。

カルボプラチンはがん細胞のDNA鎖に橋をかけるように結合することで,細胞分裂を阻害し,がん細胞を死滅させるはたらきがあります。


この薬剤はシスプラチンに比べて腎毒性が弱いため,シスプラチンの抗がん剤治療時には必要な大量の水分摂取が必要ないとされています。

また,シスプラチンの強い副作用である吐き気・嘔吐もカルボプラチンでは軽減され,プラチナ製剤の中では副作用は最も軽いとされる抗がん剤です。

このように,腎機能障害や吐き気・嘔吐が軽度であり,外来患者にも使用できるということから,併用療法で,シスプラチンの代わりに用いられることが多くなっています。



治療対象となるがんの種類

   

非小細胞肺がんの第一選択薬として,カルボプラチン+パクリタキセル併用療法はよく使用されます。

頭頚部がん,肺がん,精巣んが,子宮頚がん,悪性リンパ腫,小児がん



 

投与法

 

無色または淡黄色の透明な注射剤で,通常成人には1日1回,腎機能に合わせた量を静脈内に点滴します。

腎毒性による泌尿器障害を防ぐために,輸液をおこなう場合もあります。



 

カルボプラチンの主な副作用

   

シスプラチンより程度は軽いものの,腎機能障害による尿量減少や高血圧などは特徴的にあらわれます。

逆に,白血球減少,赤血球減少,血小板減少などの骨髄抑制はシスプラチンよりも強くみられ,注意が必要です。

また,吐き気・嘔吐も5割以上の人にあらわれ,制吐剤の投与が必要となります。

その他の副作用として,下痢,口内炎,食欲不振,全身倦怠感,脱毛,難聴,視力低下,腹痛,便秘,血尿,発疹,しびれ,むくみなどもみられます。

治療回数が増えると過敏反応の現れるリスクが高くなります。発熱,発汗,めまい,動悸,胸痛,発疹,かゆみ,顔面紅潮などがみられるようになります。

抗がん剤治療の重い副作用として,肝臓障害,脳梗塞,間質性肺炎,アナフィラキシーショック,腸閉塞(イレウス)が見られる場合もあります。



  使用上の注意     

骨髄抑制が起こりやすいため,頻繁に血液検査などをおこなう必要があります。

骨髄抑制の中でも特に,血小板減少がみられやすいため,投与前から血小板数が少ないひとは投与しないほうがよいとされています。

抗がん剤治療中,血小板数25.000/
mm未満がみられた後の再投与は減量が必要となります。

骨髄抑制による血小板減少により,出血しやすくなり,紫斑,皮下出血,鼻血,血尿,血便が起こる可能性があり,そのような場合にはすぐに報告してください。

投与中や投与後に,発熱,発汗,めまい,動悸,胸痛,発疹,かゆみ,顔面紅潮などの過敏反応があらわれたら,すぐに担当医に報告してください。

点滴中に動いたりして薬剤が血管外にもれると,皮膚が炎症を起こし,障害となることがあるため,点滴中はできるだけ安静を心がけてください。
 
腎毒性により,腎臓の機能が低下している人は悪化の可能性があります。

アミノグリコシド系抗生物質との併用は腎臓障害や聴覚異常を引き起こす場合もあります。

妊婦や妊娠している可能性のある人は使用できません。授乳は中止してください。



       
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