抗がん剤の奏効率とは

 抗がん剤の奏効率とは治癒率ではなく,治療効果の程度

 
     抗がん剤の奏効率とは   

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  抗がん剤の奏功率とは

この奏効率という言葉は,患者にとってわかりにくく,また誤解を招きやすい表現です。

抗がん剤治療ではよく「奏効率〜%」という表現が使われます。

ここの数値は抗がん剤の治療効果を示す指標です。

これは,抗がん剤治療を受けた患者数のなかで「完全奏効」または「部分奏効」を示す症例がどの程度あったかということを示すものです。

たとえば,「奏効率は30%です。」とは,腫瘍が消失したり(完全奏効)または縮小する(部分奏効)などの一時的効果が30%の人にあるという意味で,30%の人が治癒するということを意味することではありません。


ここで注意しなければならないことは,奏効率とは,あくまで治療効果の程度を示したものであり,治癒する確率ではないということです。また,奏功率という言葉は,寛解率という言葉で表現されることもあります。



完全奏効とは画像診断上において腫瘍の病変のすべてが4週間以上に渡って消失したことをいいます。

部分奏効とは,画像診断上の面積で腫瘍が1/2以下の大きさに縮小し,それが4週間以上持続した場合をいいます。


完全奏効や部分奏効といっても,4週間のみの効果であってもそのように診断されるわけで,その後腫瘍が増大するケースはいくらでもあります。


完全奏効という言葉も誤解されやすい表現です。

普通,完全奏効というと治癒したと考える方も多いと思います。

しかし,病変が消失したといっても,これはエックス線やCTなどによる画像診断上で,がんが肉眼では見えない状態をいいます。

病変が消失した状態の完全奏効といっても実際には目にみえないがん細胞が潜んでいる可能性も高いのです。
 


また,完全奏効にせよ,部分奏効にせよ,その状態が4週間以上続けば認められるわけですが,たとえ,消失や縮小状態が4週間続いたとしてもその後がんが増大する可能性は高いのです。

4週間以後がんが増大し,仮に2ヶ月後に患者が死亡したとしても,このような,完全奏効や部分奏効が見られた場合,その治療は「有効」とされてしまうのです。


このように抗がん剤治療において,「有効」「完全奏効」「部分奏効」という表現は患者が望む治癒とは別のことを意味するということをご理解していただきたいと思います。

医師はこれらの言葉の意味を患者ににわかりやすく説明する必要があります。



  n年生存率と生存期間中央値

がん治療において,治療をはじめて,
n年経過後に,生存している患者の割合を示した数値をn年生存率と呼んでいます。

また,あるがん患者集団の人が死亡していき,半数になったまでの期間を生存期間中央値と呼んでいます。

特に,がんで重要視されるのは5年生存率であり,手術や抗がん剤治療で,腫瘍部を完全に取り除いた,あるいは完全奏功したとしても,再発する場合の多くは5年以内です。(乳がんは10年以内)

そこで,5年生存率が重要視され,5年生存率は治療によりがんが治る割合ともいえますが,ただし,再発していても治療から5年後に生きている人は含まれますので注意が必要です。



   抗がん剤の治療効果判定のためのガイドライン(標的病変) RECIST(レシスト) JCOG版    

抗がん剤治療の場合は腫瘍の大きさが不変の安定(SD)状態も薬剤の効果とし,その3つの合計を,臨床的有効率として,用いる場合もあります。



標的病変
CR=Complete Response
 (完全奏効,著効)
腫瘍の消失が4週間以上続いた場合
PR=Partial Response  
 (部分奏効,有効)
腫瘍の最長径の和の30%以上が縮小
SD=Stable Disease    
 (安   定) 
腫瘍の大きさが変化しない状態。
PD=Progressive Disease
 (進   行)
腫瘍の最長径の和が20%以上増加かつ絶対値でも5mm異常増加あるいは新病変が出現

非標的病変
CR=Complete Response
 (完全奏効)
すべての非標的病変が消失,腫瘍マーカーの値の正常化
IR=Imcomplete Response   (不完全奏効) 非標的病変の残存,腫瘍マーカーが正常上限値を超える。
SD=Stable Disease
 (安定) 
非標的病変の残存,腫瘍マーカーが正常上限値を超える。
PD=Progressive Disease
 (進   行)
非標的病変の明らかな増加


治癒ではなく,このような一時的な効果としか考えられないような奏効率でさえ,現在では十分に達成することが困難な状況です。下に参考までにいくつかの抗がん剤の奏効率の一覧を記載しました。

これを見ても,「抗がん剤は効かない。」と言われても仕方がないと納得できるほど,抗がん剤治療の厳しい現実がわかります。



  抗がん剤単独のがん種別の奏効率
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 抗がん剤名  治療対象のがん  奏効率
イホスファミド
小細胞肺がん
子宮頸がん 
42.4%
22.2%
フルオロウラシル  胃がん
乳がん 
27.3%
35.1% 
パクリタキセル  非小細胞肺がん
乳がん 
35.0% 
33.9%
イリノテカン  小細胞肺がん 
大腸がん
37.1%
32.1% 
シスプラチン  膀胱がん 
卵巣がん
52.9%
57.6% 
イマチニブ  慢性骨髄性白血病
消化管間質腫瘍 
89.5% 
65.8%
トラスツズマブ  乳がん
 
22.8% 
リツキシマブ  低悪性度濾胞性
悪性リンパ腫 
61.0% 
トレチノイン 急性骨髄性白血病
 
68.4% 
ゲフィチニブ  非小細胞肺がん
 
27.5% 
    
     
 
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