抗がん剤治療副作用のすべて
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がん治療のすべてがわかる −がん治療最新情報−
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副作用の種類と対処法
治療が適応となる患者
遺伝子検査と診断
治療前に確認すべきこと
化学療法の種類と特徴
抗がん剤の奏効率
アルキル化剤
抗がん剤の効果判定
代謝拮抗剤
副作用の種類と出現時期
植物アルカロイド
臨床試験と標準治療
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分子標的治療薬
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共存療法・休眠療法
治療中の食事
免疫最大化がん治療
これからの抗がん剤治療
がん幹細胞と化学療法
化学療法Ｑ
＆
Ａ
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カルモフール・抗がん剤の概要
分類-代謝拮抗剤
商品名 ミフロール
製造販売 バイエル薬品
カルモフールは国内で１９７０年代に開発された代謝拮抗剤に分類される抗がん剤です。
１９８１年に胃癌，大腸癌，乳癌に対する有効性が確認され，承認されています。
この薬剤は，がん細胞の核酸代謝に関わる部位に作用し，核酸のDNA形成やRNAの形成を阻害し，がん細胞を死滅させます。
フルオロウラシル（５−ＦＵ）のプロドラッグ（前駆物質）でもあり，腸管から吸収され，徐々にフルオロウラシルに変化します。
肝臓の酵素に依存せず，フルオロウラシルに変換されるという特徴があり，効果の持続性にも優れています。
治療対象となるがんの種類
胃癌や大腸癌（結腸癌，直腸癌）の消化器系癌や乳がんに使用され，すべて保険適応となっています。
投与法
経口投与であり，
通常は１日量12〜18mg/kg相当量を１日２〜４回分割して服用します。
１日服用量は900mgを超えないことと定められています。
カルモフール（ミフロール）の
主な副作用
この薬剤の副作用では尿意を感じやすくなるという特徴ほかに，吐き気・おう吐，や食欲不振やなどの消化器症状が見られ，まれに激しい下痢や出血性腸炎が起こることもあります。
骨髄抑制は，抗がん剤の中では比較的軽い方ですが，それでも，白血球減少にともなう感染症や血小板減少による出血には注意が必要です。
また，重い副作用として，間質性肺炎，肝機能障害などが報告されています。
まれに，けいれんをともなう白質脳症という意識障害を起こすことがあるので注意が必要です。
使用上の注意
白質脳症はまれな副作用ですが，初期症状として，ふらつき，手足のしびれ，舌のもつれ，物忘れなどがみられることがあり，その場合にはすぐに医師に報告し，使用を中止します。
本薬剤を服用中は，禁酒してください。アルコール摂取は強い二日酔い症状を引き起こします。
抗がん剤ＴＳ−１と併用すると，重い骨髄抑制や消化器障害が起こる場合があり，併用はできません。
抗てんかん薬のプェニトインや抗血栓薬のワルファリンカリウムと併用すると，これらの薬剤の作用が増強される可能性があります。
妊婦または妊娠の可能性がある人は医師に相談し，授乳中の人は授乳を中止してください。
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