|
|
|
|
|
|
ラニムスチン・抗がん剤の概要
|
|
|
|
|
|
|
分類-アルキル化剤 |
|
|
|
|
|
|
|
|
商品名 サイメリン 製造販売 三菱ウェルファーマ
|
ニトロソウレア系とに分類されるアルキル化剤です。
1970年代に,日本の東京田辺製薬(現・三菱ウェルファーマ)により開発され,1987年に承認されました。
多発性骨髄腫や慢性骨髄性白血病,悪性リンパ腫などの治療に用いられています。
また,アルキル化剤の中でもニトロソ尿素系の薬剤は血液脳関門を通過しやすいという特性を持つため,脳腫瘍の治療にも使用されます。
自家末梢血幹細胞移植の前処置治療として,MCEC療法(ラニムスチン+カルボプラチン+エトポシド+シクロホスファミド)または,MEAM療法(ラニムスチン+キロサイド+エトポシド+メルファラン)等において多剤併用療法として使用されています。 |
|
|
|
治療対象となるがんの種類
|
|
|
悪性度が高いといわれる脳腫瘍の膠芽腫に使用される他,多発性骨髄腫,悪性リンパ腫,慢性骨髄性白血病,真性多血症等の寛解導入療法に使用されています。
|
|
投与法
|
|
結晶状注射剤で,点滴または静脈注射で投与します。投与中は点滴全体をおおい,光で薬剤が分解しないよう注意します。また,本薬剤は尿中に排出されます。
|
|
主な副作用
|
|
|
副作用として,骨髄抑制が起こりやすく,とくに血小板の減少が強くでます。
注意すべき副作用として,間質性肺炎を引き起こすことがあります。
その他の副作用として,肝機能検査値の上昇や,食欲不振,悪心・嘔吐,下血,下痢,発疹などのアレルギー症状,全身倦怠感,頭重,発熱,耳鳴り,めまい,手足のしびれなどがあります。
|
|
使用上の注意 |
|
|
ぜきや息切れ,発熱がみられた場合,間質性肺炎の可能性がありますので,すぐに医師に報告してください。
骨髄抑制による深刻な副作用を防ぐため,治療開始から少なくとも6週間は,血液検査を行って血液の状態を確認する必要があります。
長期にわたって使用した場合,まれに白血病や骨髄異形成症候群などの二次発がんを引き起こすことがあります。
催奇形性が報告されており,妊娠中の使用は避けることが望ましく,授乳は中止してください。
|
|
|
|
|