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クロルマジノン・抗がん剤の概要
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分類- ホルモン剤 |
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商品名 |
製造・販売 |
プロスタール |
あすか製薬-武田薬品 |
レコルク |
日医工 |
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クロルマジノンは,1959年アメリカで合成されたプロゲステロン(黄体ホルモン)の誘導体で,前立腺組織に作用し,前立腺肥大症や前立腺がんの治療に使用される薬剤です。
プロゲステロンは女性ホルモンの一種であり,男性ホルモンの一種であるアンドロゲンの前立腺への取り込み作用を抑える効果があり,がん細胞の増殖を抑制します。
この薬剤は,前立腺がん治療の他にも,黄体ホルモンの不足やバランスの乱れなどから起こる様々な症状(生理不順,無月経,子宮出血,不妊症など)の治療にも使用されています。
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治療対象となるがんの種類
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前立腺がん
他の治療が困難な転移性前立腺がん
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投与法
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前立腺がんの抗がん剤として使用される場合は,高容量投与となり,1回50mg(2錠)を1日2回食後に経口投与します。
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クロルマジノンの主な副作用
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服用後すぐにあらわれやすい症状として,吐き気・嘔吐,頭痛などがあります。
通常,この症状は2~3ヶ月で軽くなっていきます。
女性ホルモン剤なので,乳房が女性化したり,性欲低下や男性機能低下などがみられます。
重篤な副作用はまれですが,うっ血性心不全や血栓症による心筋梗塞,脳梗塞などの症状や肝障害が報告されています。
その他の副作用として,体重増加,脱毛,食欲不振,胃の不快感,下痢,発熱,発疹,倦怠感,気分の落ち込みなどがみられます。
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使用上の注意 |
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重い肝臓病の人は,この抗がん剤の作用により悪化させるおそれがあるため,使用できません。
定期的に肝機能検査を行い,副作用による肝障害を予防できるようにします。
心臓病,腎臓病,糖尿病の人は投与に注意が必要です。
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