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便秘の特徴と原因
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抗がん剤の副作用による薬剤性便秘は,抗がん剤や制吐薬,鎮痛剤,抗うつ剤,などが体の末梢神経や自律神経に作用し,腸の蠕動運動を低下させることによって起こります。
特にビンクリスチンやパクリタキセルなど,植物アルカロイド系の抗がん剤は便秘になりやすく,イリノテカンは下痢の後便秘となり,閉塞症(イレウス)を引き起こすことがあります。
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また,精神的なストレス,腸管の狭窄や閉塞(イレウス),食事や水分摂取量の減少などにより起こる機能性便秘もあります。
これらの原因と薬剤性便秘が複合的に重なって便秘を起こしているケースも多いのです。
便秘に関連する症状としては,腹痛や腹部膨満感,嘔吐,口臭,腸閉塞症などがあります。
便秘は日常的に体験しやすい症状なので,便秘が続いてもあまり意識していないことが多いものです。
しかし抗がん剤によっては便から排泄されるべきものもあり,その排泄が妨げられることも問題です。便秘になったら医師に報告しましょう。
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副作用の治療法 |
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便秘の治療では、消化管運動改薬を使ったり腹部マッサージなどで,腸管の蠕動運動を活発にして便通を整えたり,緩下剤や大腸刺激性下剤を使って便をやわらかくします。
ひどい便秘の場合は,浣腸や坐薬を使用します。
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患者としての対処法 |
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まず,特に大切なことは,普段から十分な水分補給をこころがけることです。
また,無理のない適度な運動も医師の許可を得て行いましょう。そして睡眠を十分にとりましょう。
食事においても,繊維の多い食べ物を取り入れ,毎回の食事で汁物や果物を加えたりする工夫も大切です。
ヨーグルト,納豆,漬け物などの発酵食品は,腸内の善玉菌を増やし,腸の動きをよくするはたらきがあります。
腸のマッサージを行ったり,手のつぼへの刺激も効果的です。
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